2018.10.04

ピザ雑学

【ピザ作りの巨星】80代シェフが考える、後悔しない生き方とは?

おじいさん

「生涯、現役。生涯、勉強」そんな人生の格言を耳にしても、何だかピンこない方も多いはず…。
セレブたちが集まるニューヨークで、80代になってもピザ作りを頑張っているのが人気店のシェフ・ドメニコさん。
イタリアの片田舎にありそうな小さな店内には、ドメニコさんのピザを味わおうと多くのお客さんたちで溢れかえります。
食べること・作ること・生きることとは人生において一体どんな事なのか。
おじいちゃんシェフの後ろ姿を追ってみました。

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いつまで働くかって?ピザ作りができるまでさ。

アメリカには分厚いシカゴ流のピザと、薄焼きのニューヨーク風ピザ、大きくわけて2種類のピザがあります。
ビジネスとファッションの街でもあるNYは、世界中のグルメを食べつくした舌の肥えたニューヨーカーが多く住む街。
数歩歩くと流行りのニューヨークスタイルのピザ店が、ギュウギュウにひしめき合っています。
ブルックリンの街角に50年前からオープンしているのが、ディファーラと呼ばれる飲食店。
お店のメインは、クリスピーなニューヨークピッツァです。
故郷はイタリア・ナポリというだけあり、お店で使われている小麦粉や調味料は、ほぼオールイタリー産というこだわり。
アメリカに居ながら、ナポリの風を感じられる素朴なお店となっています。
街のオーナー兼シェフとして厨房を取り仕切るのが、ドメニコさん。
もうすぐ82歳を迎える、パワフルおじいちゃんシェフです。
ドメニコさんの唯一無二のピッツァを求めて開店時間を過ぎると、小さなお店の中は地元の方たちでいっぱいになります。
ピザ作りは完全独学という、ドメニコさん。
見よう見まねで始めたピザ作りも、もうかれこれ50年以上。
地元ナポリのレシピを思い描きながらつくるピザは、トマトのほろ苦さとチーズの甘さが一杯につまっています。

仕事のピリオドは自分で決める、海外シニアの考え方

色々な国の人たちが、一緒のオフィスで働くことも多いアメリカ。
実はドメニコさんの住むアメリカは、日本のような定年制の無い国。
働きたいと思えば、たとえ60歳を過ぎても65歳を過ぎても、継続雇用を受けることができるそうです。
同じように定年制を持たない国は、アメリカの他にもオーストラリアやイギリス・カナダと多数…。
「年齢というひとつの区切りで、仕事をする選択肢を奪ってはいけない」というのが、これらの国に代表する物の考え方。
「一生働きたい」という意識さえあれば、たとえ70歳になっても80歳になっても残りの人生をまっとうできる、シニアに優しい世の中のサイクルが出来上がっています。

賃金よりも「生きがい」を優先させることが、幸せの秘訣

雑誌やテレビなど海外メディアに紹介されるほどの大人気の、ドミニコさんのピザ店。
「もう50年もの月日をピザ作りに費やしてきたのだから、そろそろ引退すれば…?」とお節介ながら思ってしまうものの、本人はいたってその気は無い様子。
その日の気温や雨の降り具合と相談しながら、店オリジナルのトマトソースを丁寧に煮込むことから始まるドミニコさんの1日。
お店の定休日でない限りは、雨の日も風の日も店のシャッターを開け仕込みを始めることが、ドミニコさんのルーティーンになっています。

・社会とのつながりが、若さのポイント
高齢化社会が進み定年前の社会人生活と、ほぼ同じくらいの時間が残されている定年後のライフスタイル。
年金の支給額が年々後ろ遅れになっている事実を考えると、日がな1日テレビを見ているだけの生活では心もとない…と感じてしまうことも。

ドミニコさんのようにピザ作りを通じて、いくつになっても社会や地域の人たちと繋がっていることこそが「心身ともに元気で長生きするための秘訣」なのだとしたら、生涯現役をつらぬきとおす…というのもひとつの選択肢であることは確か。
海を越えた1人のシニアシェフの活躍ぶりに、見ているこちらまでもが胸を熱くさせられます。

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