2018.09.21

ピザの具材

ピザの耳をかじるとトローリ、謎チーズの正体は?

ピザ 

業務用ピザを食べたとき、サクっとかじった耳の部分から「不思議な物体」が顔をのぞかせたことはありませんか?
マシュマロのような白い食材は、れっきとしたチーズの一種。
モッツァレラやゴルゴンゾーラとは違う「耳チーズ」の正体は一体何なのか、気になる疑問をつまびらかに調べてみました。

ピザの耳に入っているアレ、正式名称はストリングチーズ

宅配ピザやレストランのピザで一度はお目にかかったことがあるのが、ピザを頬張ったときに耳からあふれ出るチーズ。
このチーズ、実は「ストリングチーズ」と呼ばれるもの。
ストリングチーズとはナチュラルチーズの一種で、キュッキュッとした独特の歯ごたえがある固いチーズです。
ストリングチーズは通称さけるチーズともいわれ、端っこを軽く引っ張るだけで、絹糸のような極細チーズが簡単に引きちぎれます。
あまり海外で見ることのない面白い発想の食材は、実は1980年代初めに、日本のとある企業によって開発された商品。
牛乳に塩・乳酸・くん液などを混ぜて作られます。

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ピザ耳のチーズ、実はモッツァレラの親せきだった!

ストリングチーズと聞くと、裂けるという性質から「何か特別な化学物質を入れているのでは?」と疑いたくなるもの。
色々な作り方があるものの、もっともオーソドックスなストリングチーズの作り方はモッツァレラをお湯で温め、引き伸ばす…というごく単純な方法。
モッツァレラは温めると自由に伸びるという面白い性質があるため、まずは人肌に温めて成分を柔らかくし、お餅を作るように上下に引っ張りながらミルフィーユ状に折りたたんでいくと、あの「上下に裂けるチーズ」が完成します。
モッツァレラは温かいと柔らかさを維持できるものの、一度冷めてしまうとカチカチに岩のように固くなってしまうため、形を固定させるプロセスは、まさに時間との闘い。
温度が冷めぬうちに手際よくカタチを整えてあげることで、まるでカマボコやスルメのような繊維質の食感を表現することができます。
ちなみにさけるチーズ生みの親でもあるブランドもとでは、どうやってストリングチーズを大量生産しているかは非公開としています。
製造方法はごく一部の幹部と製造者しか知らない、トップシークレットとなっているのです。
2016年の乳製品売上ランキング・夏部門で、なんと1位に輝いたストリングチーズ。
業務用ピザにも利用されているあの商品が、一体どうやって大量生産されているのか、夜も眠れないくらい気になります。

メキシコで見つけた、海外ののび~るチーズ

日本のコンビニの棚では、枝豆のお隣に礼儀正しく並んでいるストリングチーズ。
海外にも似たような裂けるチーズが無いものか探してみたところ、さらに時代が古いと思われる「オアハカチーズ」を発見。
こちらのチーズ、メキシコのオアハカ市で作られています。

・人口の約半分が先住民のオアハカ
メキシコの南に位置するオアハカは、人口約50万人を越える大きな街。
なんと標高1,500メートルの山間部にある、まるで絵本に出てきそうな天空都市です。
住んでいる人の約半数が、由緒正しき先住民族。
朝と夜の寒暖差がとても激しく、冬の朝の気温が9度、日中の最高気温がなんと38度に上がります。
体がびっくりするような気候のなか、先住民たちがせっせと作っているのが伝統のオアハカチーズです。
街のいたるところでは朝市ならぬメルカド市が開かれて、手作りのオアハカチーズが店先で販売されています。
日本のスティック状の裂けるチーズとちがい、メキシコ版はとても大きいことが最大の特徴。
1本の太いうどんをグルグル球状に巻き付けた、まるで毛糸玉のようなチーズ玉がたくさん販売されています。
そのまま端からカブりつくも良し、糸をほどいて裂きながら食べるも良し。
食べる人のセンスが問われる、コミカルな食材です。

・トルティーヤに挟んでぱくり
メキシコではピザ生地の代わりに、トウモロコシの粉で作るトルティーヤを主食にするのが一般的。
辛味のきいたサルサソースとトマト・ハム・オアハカチーズを挟んで美味しく味わいます。
サンドイッチピザのような面白い食べ方は、現地ではケサディーヤと呼ばれ親しまれています。
生のトマトと乳製品のほろりとした味わいが嬉しい、メキシカンなひと皿です。

☆ピザの耳にまつわる、美味しいチーズの話をご紹介しました。
プラスアルファの情報があると、毎日の食事もより一層楽しみになるもの。
季節にあわせたフレッシュな通販ピザと一緒に、ココロ豊かな時間をお過ごしください。

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