2024.09.27
ピザ雑学マルゲリータなどピザの由来を解説!由来を知ってもっと美味しく食べよう
ピザは世界中で愛される 人気料理ですが、その起源をご存知でしょうか。
実は、ピザの歴史は私たちが想像するよりもはるかに古く、そして奥深いものなのです。
古代エジプトやギリシャ、ローマでは、既に平たいパンに オリーブオイルやハーブをのせて食べる習慣がありました。これが、今日のピザの原型と言えるでしょう。しかし、現代のピザに最も近い形で登場したのは、16世紀のナポリです。当時、トマトは高級品でしたが、ナポリの貧しい人々がそれをパンの上に載せて食べたことから、ピザの進化が始まったのです。
マルゲリータにクアトロフォルマッジ、マリナーラとピザの具によって、色々と名前があります。
いかにもイタリア風という感じの名前の数々ですが、いったいどれくらいあるのでしょうか。
そして、その名前はどんな意味なのでしょうか。
今回は、そんなピザの名前のご紹介です。
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ナポリピザ「マリナーラ・ピザ」の名前の由来
「マリナーラ・ピザ」と呼ばれているピザは、マリナーラソースを使用したもの煮なります。
マリナーラ・ピザはナポリピザのルーツと言われています。
ナポリの船に乗っていた料理人がトマトをベースにした「マリナーラソース」を発明したといわれています。
トマトが食用に浸透するとナポリの漁師たちが馴染みのパン屋さんに、トマトソースとオリーブオイルをトッピングして作らせたのがマリナーラ・ピザの始まりと言われています。
そこにオレガノとニンニクが加わり、イタリア全域に広まりどのピッツアリアでも定番の一品になっています。
一般的にチーズを乗せないシンプルな盛り付けになっていて、トマトソースでは一番低価格で提供されています。
ナポリピザの王道マルゲリータに継ぐ「マリナーラ」~名前の由来あれこれ
マルゲリータ誕生にまつわる逸話とその真実
ピザの王様とも呼ばれる「マルゲリータ」は、その美味しさだけでなく、誕生にまつわる興味深い逸話でも知られています。しかし、広く知られているその物語には、実は歴史的な事実と異なる部分があります。本記事では、マルゲリータピザの誕生にまつわる伝説的な逸話を紹介するとともに、歴史的研究によって明らかになった真実について詳しく解説します。
伝説的な誕生秘話:王妃への献上ピザ
マルゲリータピザの誕生について、最も広く知られている逸話は次のようなものです。
1888年、イタリア王国のウンベルト1世とその妃マルゲリータ・ディ・サヴォイアがナポリを訪れました。当時、ピザは主に庶民の食べ物とされており、王族が口にするものではありませんでした。しかし、王妃マルゲリータは地元の料理に興味を示し、ピザを食べてみたいと望んだのです。
この要望に応えるため、ナポリで最も有名なピザ職人であったラファエレ・エスポジトが宮殿に招かれました。エスポジトは王妃のために特別なピザを3種類用意しました。そのうちの1つが、トマト、モッツァレラチーズ、フレッシュバジルを使ったピザでした。
これらの食材は、赤、白、緑のイタリア国旗の色を表現しており、愛国心あふれる演出となっていました。王妃はこのピザを特に気に入り、エスポジトはこのピザに「マルゲリータ」と名付けたとされています。
この逸話は、ピザマルゲリータの起源を説明する物語として長年にわたり語り継がれ、多くの人々に信じられてきました。しかし、歴史的な研究によって、この物語には事実とは異なる部分があることが明らかになっています。
歴史的研究が明らかにした真実
歴史家たちの研究により、マルゲリータピザの誕生に関する真実が少しずつ明らかになってきました。以下に、伝説と実際の歴史的事実の違いを詳しく見ていきましょう。
ピザの存在と普及
伝説では、ピザが庶民の食べ物として扱われていたとされていますが、実際には19世紀後半のナポリでは、ピザはすでに広く知られ、愛されていました。1830年代には、ナポリにピザ専門店が存在していたという記録があります。
マルゲリータの名前の由来
ピザに「マルゲリータ」という名前が付けられたのは事実ですが、それが王妃への献上を機に名付けられたという点については疑問が残ります。実際、「マルゲリータ」という名前のピザは、王妃のナポリ訪問以前から存在していたという記録があります。
王妃のナポリ訪問
ウンベルト1世と王妃マルゲリータが1888年にナポリを訪れたことは歴史的事実ですが、この訪問中にピザを食べたという直接的な記録は見つかっていません。
「マルゲリータ・ピザ」の名前の由来
マルゲリータはイタリア語でフランス菊、またはヒナギクのことを言います。
女性の名前にも使われていますが、マルゲリータ・ピザの由来はイタリア王妃マルゲリータ・ディ・サヴォイア=ジェノヴァと言われています。
1898年、ピザ職人であったラファエレ・エスポジトが、イタリアのウンベルト1世とマルゲリータ王妃をお迎えする料理として、イタリア国旗のカラーでもある緑・白・赤をイメージして作られたのが、「マルゲリータ・ピザ」です。
イタリア国旗の緑はバジル、白はチーズ、赤はトマトで表しています。
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「ペスカトーレ・ピザ」の名前の由来
ペスカトーレと言えば、ムール貝やエビ・ホタテなどの魚介類を具に入れた、トマトソースのパスタのことを呼びます。
ペスカトーレは「漁師」のことを言います。漁師が売れ残った魚や雑魚を美味しく食べようとトマトソースで煮込んだのが始まりといわれています。
日本でいう漁師飯やあら汁になります。
「ペスカトーレ・ピザ」はペスカトーレパスタと同じように、トマトソースにムール貝、エビやイカをトッピングしたピザをペスカトーレピザと言います。
「クワトロフォルマッジ」の名前の由来
「クワトロフォルマッジ」は、その名前のままの意味です。
クワトロは「4つ」フォルマッジは「チーズ」を意味します。
モッツァレラ、ゴルゴンゾーラ、タレッジョ、パルミジャーノレッジャーノの4種類のチーズを合わせることが多く、蜂蜜やメープルシロップを掛けるのが定番です。
薪窯ナポリピザのフォンターナでは、クワトロフォルマッジではありませんが、ゴルゴンゾーラと蜂蜜のピザがあります。
「ビスマルク」の名前の由来
1862年、プロイセンの首相オットー・エドゥアルト・レオポルト・フュルスト(侯爵)・フォン・ビスマルク=シェーンハウゼンの名前から由来されています。
ビスマルクはステーキに目玉焼きを乗せて食べるのが大の好物でした。目玉焼きを乗せた料理に「ビスマルク」とつくのはここから来ています。
ピザでは中央に目玉焼きを乗せたものを「ビスマルク」と呼ばれています。
「バンビーノ」の名前の由来
イタリア語で「バンビーノ」は小さくかわいい男の子、「バンビーナ」は小さくかわいい女の子のことを意味します。
バンビーノは、子どもが好きなコーンやツナを具にトッピングしていることがよくあります。
お店によって、バンビーノは小さめのマルゲリータのメニュー名になっているところもありますが、フォンターナのピザでは、前者のコーンやツナをトッピングした、味が柔らかく辛みのないピザになります。
まとめ
このほかにも、「ピザ・ロマーナ」または「ロマーナ・ピザ」といえば、ローマ風のピザという意味で、生地がカリカリのピザを差します。
ディアボラは、「悪魔風」という意味で、トマトソースと唐辛子を入れた辛みのきいたピザです。
日本では明太子や海苔を使ったピザがありますが、これからは日本風のピザが世界のピザの種類に残るかもしれませんね。
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