2018.05.22

ピザ雑学

窯が違うと味も違う「銀の匙」風本格ピザ~ピザ職人も再現した「銀の匙」風、本格ピザ窯と手作りベーコンを使った美味しいピザを食べてみたい

スプーン

「鋼の錬金術師」「アルスラーン戦記」と次々と人気の作品を作り続ける、荒川弘の「銀の匙」は、北海道の農業高校を舞台にした作品です。
その中では、生徒たちがベーコン作りやチーズ作りをする場面がたくさんあり、中でもピザ作りは作品を超えて話題にもなっています。
実際に生徒が先生とピザ窯を作る場面もあり、中で作られているピザをリアルで再現している人もいます。

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二次元の世界から飛び出した現実

銀の匙は、北海道で低迷している農業に、センセーショナルを巻き起こしました。
たかが漫画、たかがアニメであったものが一大ブームを引き起こし、社会現象を引き起こすものがたくさんあります。
スマホや携帯電話の開発、宇宙開発は有名ですね。
そして、密かに人気が上がっているのが、会社形態による新しい農業です。今までは、農業は地味で大変な仕事、休みのない仕事と後継者不足が問題になっていました。
そのため、日本の食料自給率は40%、さらに家畜のエサや野菜の肥料を輸入に依存していることを考えると30%を下回るといわれています。
後継者不足、輸入に頼らざるを得ない日本の食料事情は、少子化・高齢者問題以上に早急に考えるべき問題です。
その中で、「銀の匙」の影響で、農業を会社経営にし、働く人がしっかりと休むこともできる新しい農業形態を作る動きが始まっています。
銀の匙のモデルになった帯広農業高校の卒業生が集まる、上士幌町の「ノベルズ」という高級ハーブ牛の牛肉生産企業は、NHKのクローズアップ現代にも取り上げられ、今全国から若い大学・大学院卒の研究者が集まっています。
銀の匙のピザ作りの工程は、まさにそれを具現化したものでした。

手作り窯でピザ作り

銀の匙のピザを再現している人が、ピザ職人の中にもいます。
銀の匙の面白いところは、ピザ窯も高校生と先生が作ってしまうところです。
本格的なピザはピッツアと言い、広葉樹から取れる薪のみを原料に焼き上げます。
フォンターナのピザは、これと同じ要領で作られています。
銀の匙では、窯全体を石で組上げて窯の中に鉄板を乗せ、火力を全て薪で起こすという本格的なピザ窯です。
材料の小麦もチーズもトッピングのベーコンも野菜も全て、生徒たちが授業で作ったものを使って焼く、ピザは読んでいる読者のほとんどが一度は食べたいと思ったことでしょう。
ベーコンは、主人公の男子高校生「大蝦夷農業高等学校(エゾノー)」酪農学科の八軒勇吾が育てた豚から作られたものです。
肉の解体や熟成はプロにお願いしますが、肉からベーコンを作り上げるのは、主人公たちが行っているのもとても面白いです。
トッピングに欠かせないチーズは、チーズのためなら留学も考える吉野まゆみが作ります。
エゾノーは、北海道ならではのじゃがいもつくりに力を入れていて、ピザのトッピングに欠かせないのが多種多様のじゃがいも。
じゃがいもとチーズをたっぷり使ったジャーマンピザが物語では何度も登場し、とうとう再現してしまった職人もいます。

物語のジャーマンピザを再現

銀の匙のジャーマンピザを再現して、サイトやYouTubeにアップしている人は、ピザ職人から一般の学生までいます。
本格的に再現する場合、チーズは「ラクレット」と「モッツアレラチーズ」「ゴーダチーズ」を用意します。
ピザ職人は、本格的な再現を目指して用意しています。
さらにじゃがいもにもこだわって、10種類の中から一番近いものを選んでいるようです。
ナポリ風のピッツアはモッツアレラチーズがほとんどですが、ジャーマンピザに合わせるということで、3種を混ぜ合わせています。
じゃがいもは「十勝こがね」「シャドークイーン」「インカのめざめ」を使っていますが、職人さんは手に入らなかったため、十勝こがねに近い「キタアカリ」と「さやあかね」を使っています。
ベーコンは、普通の手作り風ベーコンを使っているようです。
もちろん、使用するのは薪窯です。
同じジャーマンピザを、普通の家庭のオーブンレンジで再現をしている人もいます。
しかし、窯が違うと焼き上がりの見た目も違ってきます。明らかに薪窯で再現した方が、より本格的で美味しそうです。
残念ですが、こればかりは、一般家庭ではどうにもなりませんね。
フォンターナでは、ほくほくのじゃがいもとはベーコンではなく、明太子を合わせています。
生地は同じように薪窯で焼いていますので、同じジャーマンピザでもまた違った味を楽しむことができます。

まとめ

このお話を読んで農業に興味をもった若い皆さん。フォンターナは、長野県で薪窯から美味しいピザ作りをしています。
ネットで全国の美味しいものが購入できるようになった今、地方の美味しい食材にこれからも注目をして下さい。
2018年5月現在「銀の匙」は作者の荒川弘が、家庭の事情(介護とのことです)で連載が中断と再開を繰り返しています。
これからも美味しいピザの紹介があるかもしれませんので、楽しみに待っていましょう。

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