【世界の駅弁】イタリアでは「ピザの弁当」を売っているの?

勇み足の日常に疲れたとき、ふっと心を解き放ってくれるのがローカル電車の駅弁です。
小さな箱の中には、ご当地食材の野菜や魚・肉などが織り込まれていて、どれから箸を付けようか思わず迷ってしまいます。
日本では人気の高い駅弁ですが、本場イタリアでは「ピザの弁当」を販売しているのでしょうか。
気になる疑問を調べてみました。

優雅に通勤、イタリアのビジネスマン

日本のような慌ただしい通勤ラッシュの風景が全く見られないのが、優雅の国・イタリア。
朝8時~10時の時間帯にフィレンツェやミラノなど大きな駅のホームを訪れても、日本のようにギュウギュウに押し込まれているビジネスマンの姿を見かけません。
路面電車やバス、そして自家用車など、その人のライフスタイルによって色々な通勤の選択肢があるイタリア。
日本のようにきっちり同じ時間にオフィスが開く訳ではないので、ひどいラッシュアワーが無いのです。

・伊のキオスク、ピザや弁当の販売はなし
イタリアのターミナル駅の構内や駅前に、必ず1軒は見かけるのがEDICOLA『エディコラ』というお店。
日本でいうキオスクのような存在で、新聞や雑誌・漫画などが所狭しと並べられています。
エディコラには新聞店という意味があるので、置かれているのは書物がメイン。
ペットボトル飲料やスナック菓子・ガムなど簡単な飲食物は置いてあるものの、ピザや弁当・サンドイッチなどきちんとした食べ物は見かけません。
長居できるような雰囲気はないカウンター形式のお店で、多くのビジネスマンが電車に乗る前に、読みたい本や雑誌をさっと求めて買っていきます。

まるでハリポタの世界、イタリアの高速鉄道

週末にイタリア横断などの旅行を楽しむときに、現地の人たちが利用するのが高速鉄道と呼ばれる電車。
ロッサ・アルジェント・ビアンカという3つの電車がイタリアの3大鉄道と呼ばれる列車で、それぞれ赤の矢・銀の矢・白の矢と例えられ地元の方たちに愛されています。
また最近ではitalo(イタロ)の愛称で知られる豪華列車も参戦。
クラブ・プリマ・スマート・エクストララージと値段によって席がアップグレードされた格式ある電車で、特等席であるクラブを選ぶと、まるで飛行機のファーストクラスを思わせるような待遇を受けられます。
イタロのデザインはかの有名なフェラーリ社、ただの電車とは思えないクールビューティな外観が目を惹きます。

・イタロで食べられる弁当、ピザはある?
都会的なデザインの高速電車・イタロのクラブ席で提供されるのがお食事のサービス。
希望すれば駅弁スタイルの食事を車内で食べられます。
期待に胸を膨らませながら、お洒落なプリントが施された紙製の弁当箱を開けます。
ゆっくり紙を開けると、イタリア製のミネラルウォーターと塩味のクラッカー・サラミとチーズ・アプリコット系のジャムの瓶がお出まし。
日本で食べられている駅弁とは、ひと味もふた味も中身が違うようです。
美食の国と期待しつつ、豪華列車のランチボックスには残念ながらピザのピの字も見られませんでした。

・専用ラウンジには、ピザを置いてある?
ちなみにイタロのクラブ席を注文しておくと、乗車時間まで駅構内に設けられた専用ラウンジで寛ぐこともできます。
情熱の国イタリアというだけあり、ラウンジの内装は最高にクラシック。
革張りの真っ赤なソファが、威厳ある雰囲気を漂わせています。
ラウンジでは高級エスプレッソマシーンが置かれ、喉が渇けばめいめいコーヒーを無料で淹れられます。
高級チョコレートなどのスイーツがバケツの様なカップに入っていて、気さくなティーブレイクも出来ます。
弁当は無いものの、イタリアで人気のパン屋VYTAの菓子パンが袋に入って並んでいます。
クロワッサンやマフィンなどが主ですが、VYTAではマルゲリータピザなどの人気ピザも販売しているため、運が良ければ名店の1枚が手に入る可能性も。
VYTAはローマのテルミニ駅を始め、イタリアの主要鉄道の駅ナカでよく見かける店舗です。
イタリアで鉄道の旅を楽しむときは、美味しいカフェオレを片手に立ち寄ってみるのもおすすめです。

☆イタリアにピザの弁当はあるのか無いのか、気になる疑問を調べてみました。
結論からいうと「イタリア国内に、ピザの駅弁は存在しない」ようです。
日本のように電車に乗って、流れる車窓を見ながら弁当を食べる習慣がないイタリア。

イタリア国内では「電車はあくまで移動するための手段のひとつ」のようです。
そのため車内で味わえる食べ物は、ビスケットやコーヒーなどの軽食が多くなっています。
食事は降車後のレストランで、ゆっくり味わうもの…。
そんなイタリアの人の「食に対する熱い想い」が、車内の食事風景にもよく表れています。

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