2018.03.27

ピザ雑学

『ピザの宅配がはじまったのはいつ?宅配ピザの誕生とその歴史について』

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今の50代、60代以上の人に「宅配」というと宅急便のイメージにはなりますが、「飲食」のイメージはありません。
この世代の人にとって、できた食事を届けてくれるのは「出前」です。
20代以下の人には宅配ピザは日常的なものですが、日本で「宅配ピザ」が始まったのは1985年、意外と新しいシステムです。
そもそも、ファストフード店が日本に誕生したのが40年ほど前。コンビニにハンバーガーショップ、おしゃれなカフェに回転すし。
皆さんが当たり前と思っているものは全て高度成長期の後半、バブル期に生まれたものばかりです。
「宅配ピザ」もこの時代に生まれたバブルの落とし子です。

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宅配ピザが生まれた1980年代の日本

日本での宅配ピザの一号店ができたのは、1985年の東京恵比寿。バブル期の真っ最中です。
キレイな女子大生が男子大学生を「アッシーくん」(車を出してくれる便利な男友達)と呼び、ブランドバックを持って、毛皮のコートを着る。本当に「バブル」な時代でした。
男女雇用機会均等法が始まり女性も男性と同じ仕事ができるようになり、夜遅くまで仕事をし家庭で食事を作らない時代になっていきます。
1970年代までは、食事といったら「サザエさん」に出てくるような、風景が普通でした。
夕飯時には父親が帰宅し家族で食卓を囲って食べる。
食事は一汁三菜でご飯に魚、味噌汁に漬物や冷奴。
お母さんに「ハンバーガーが食べたい」というと、パン屋さんでバーガーパンを購入し、焼いたマルシンのハンバーグとレタスを挟むといったものでした。
それでも当時はものすごい「ご馳走」で特別なものでしたよ。
当時はピザそのものにも馴染みがなく、イタリア料理の専門店ですらほとんどありませんでした。
バブルの始まり1980年代に、ハンバーガー店や回転すしが全国に広がります。
ジャンクフードを食べて育った若者が、大学生や社会人になり、海外旅行に出かけるのが、流行します。
1979年に岩崎宏美の「夏に抱かれて」という歌がヒットしますが、この歌詞の出だしが「みんな外国に行くのね、独身貴族ね」というもので、バブルも時代を象徴しています。
海外旅行をした若者が日本にはない食事を体験し、それまでになかった新しいものを持ち帰り次々と日本独自の文化に変えて生み出されます。
大学時代、恵比寿に宅配ピザができた!と、目黒や世田谷に住む友人たちが大騒ぎをしていたので、良く覚えています。実際に宅配ピザを注文しています。
大学の卒業旅行でイタリアとスペインに行ったときは、友人たちと「本場のピザを食べよう!」と色々と食べ歩きもしました。
こういった世代の人がいたから、バブルがはじけても今の「宅配ピザ」というシステムを、不動のものにしていったのだと思います。
本当に、今の若い世代の人には申し訳ないくらいバブリーでしたね。

宅配ピザ店の歴史

2018年、日本にある宅配つまりデリバリーピザはおよそ8社あります。中でも、代表的な会社が、「ドミノ・ピザ」「ピザーラ」「ピザ・ハット」です。
日本で初めて宅配ピザを作ったのは、「ドミノ・ピザ」です。本社はアメリカミシガン州で、1960年に設立された、宅配専門のピザチェーンです。
「ピザ・ハット」はアメリカテキサス州に本社を置く、世界最大の宅配ピザチェーンです。
日本ではドミノ・ピザから遅れること6年、1991年に日本KFC内に、デリバリー事業部として、営業を開始します。
日本ではじめて、宅配ピザを始めたのは、ドミノ・ピザですが、日本が発祥となった宅配ピザの専門店は「ピザーラ」です。
ピザーラは、映画『E・T』に出てきたドミノ・ピザの「宅配ピザ」に感銘を受けた、株式会社フォーシーズ会長・浅野秀則が、1987年に目白1号店を出店したのが始まりです。
元々浅野氏は、ドミノ・ピザのフランチャイズ店の出店を希望していましたが、直営以外の出店を断られ、作ったのが始まりと言われています。
ピザーラは、1989年から全国展開し1991年の「ピザーラお届け」のキャッチコピーで、一躍有名に。
今では国内業界第一位のピザ宅配店です。日本生まれの宅配ピザ店は、1989年に生まれた「ピザーラ」と言って良いでしょう。
1989年、日本では元号が昭和から平成に代わり、1960年代に生まれた「新人類世代」と呼ばれる子どもたちが大人になりました。
そして、バブル期の日本をけん引していきます。「ドラえもん」や「ウルトラマン」「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」を見て育った世代は、新しいものに敏感で「宅配ピザ」は、この世代の若者にとっては、時代のトレンドの1つでした。
ピザーラは、その波に上手に乗って大きくなった日本生まれの「宅配ピザ」専門店と言えます。
さらに、新人類世代の若者が40代になり社会、企業の中枢となった2006年に作られたのが、ららぽーと豊洲の「キッザニア」です。
ここには、ピザーラがピザショップのスポンサーとして店舗を構え、さらに次の親世代や子ども世代に、インパクトを与えています。
また、富士急ハイランドのアトラクション、ピザーラがスポンサーの「トンデミーナ」の中心には「PIZZA-LA」のロゴが。
誰でも目に留まる大きな広告塔となっています。

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まとめ

2018年、食育の時代になり家庭での「料理」への関心が高まっています。その反面「一億総活躍社会」により、男性も女性も仕事を持ち家事もこなす時代になっています。
休みや時間のある日は、きちんと手作り料理をするけれど忙しい時はデリバリーやデパ地下の惣菜を利用する、というアメリカ的な食生活が一般的になりつつあります。
その中で、より栄養のバランスが取れ美味しい「食」に注目が集まっています。
ピザはピザ生地に肉や魚介、野菜にチーズをのせて焼いた色々な食材を1つで摂ることができる優れものです。
これからの私たちの生活にとって、「宅配ピザ」は、益々なくてはならないものになるかもしれませんね。

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