2018.03.30

ピザ雑学

宇宙ピザってどんな味？ISSクルーが涙したピザミッションとは？

ラーメンにチキンライスにピザ、苺のアイスクリーム。
これ実はファミレスの新メニューではなく、れっきとした宇宙食の一部。

フリーズドライ製法の進化によって「こんな料理も宇宙で食べることができるの？」と目が丸くなるようなメニューも生まれています。

半年間にわたって、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している宇宙飛行士の野口聡一さんも、やきそばやカレーなど日本の食品企業と共同で宇宙食の開発をしています。

今回は、ISSの宇宙飛行士たちが喜んだナポリピザ顔負けの「宇宙ピザ」を作ったお話。一体どんな味がするのか楽しみですね。

本日のメニュー

宇宙でおいしいと感じるのは、こってり系メニュー

Moonstruck. Speechless. #FullMoon rise
満月の出。神々しい。 pic.twitter.com/JpP0oOk9GL
— NOGUCHI, Soichi 野口　聡－（のぐち　そういち） (@Astro_Soichi) November 29, 2020

地球から約400キロ離れた上空を飛んでいる、ISS国際宇宙ステーション。

わずか1時間半という短い時間で地球を1周してしまうという、超ハイスピードのマシーンです。

アメリカやスペイン・フランスなど世界15カ国が共同で進めているISSでは、未来の宇宙ライフに備えて、日夜実験や観測が繰り返されています。

ハードスケジュールを究める宇宙飛行士たちの、唯一のココロの支えになっているのが1日3回の食事の時間。クルーたちは地球の生活と同じように、朝・昼・夕3度のご飯を楽しんでいます。

環境のちがう宇宙では「いつもより味覚が鈍感になる」という性質も…。

そのため宇宙では、日ごろ食べているメニューより味付けの濃いもの・しょっぱいもの・スパイスの効いたものを美味しく感じる傾向にあるようです。

女性宇宙飛行士の山崎直子さんは「ピーナッツバター塗りトルティーヤ」を、毛利衛さんは辛みのきいた「チキンサルサ」や「ビーフストロガノフ」をよく食べていたそうです。

2017年の冬国際宇宙ステーションで、宇宙飛行士たちによるピザパーティーがおこなわれました。

ことの発端となったのは、宇宙発のライブ配信映像から。イタリア人宇宙飛行士のパネオ氏がライブ中に「故郷のおいしいピザが食べたい」と打ち明けたのです。

これを聞いた宇宙ステーションの担当者がリクエストに応じ、ISSに送ったのが「手作りピザセット」。

配信された画像をみると、そのメニューは以下のような内容になっています。

チーズが加えられていないところを見ると、日本でも人気のあるマリナーラピザに近いメニューだったのかもしれません。

宇宙飛行士たちはクリスピー型のピザ生地を取り、ナイフを上手に使いながらピザ用ソースを塗っていきます。

宇宙ではソース状のものは宙に浮きやすいのですが、映像を見る限りソースはまるで接着ボンドを塗りつけたかのように、ビクともしない様子…。

もしかしたらこのピザソースも特別に開発された「宇宙限定メニュー」かもしれません。
サラミやオリーブの実などの具材をのせたあと、アルミホイルで包まれたピザは、キャリーケースのような銀色のボックスの中へ。

ISSには電子レンジはないもののオーブンは有るようなので、コレがオーブン代わりの機材かもしれません。

宇宙オーブンでアツアツに焼かれたピザは、クルーたちの前にお披露目されるやいなや、ボールのようにクルクル大回転。その様子はまさに、小さな未確認物体「UFO」！

リーダーと思しき年配クルーが、目の前のピザを上手にハサミでカットし切り分けます。4枚作ったピザは一瞬のうちに、6人の男子クルーたちの胃袋の中へ。

ピザパーティーが無事終わったあと、イタリア人クルーのパネオ氏は「想像以上においしかった！」と喜びの声をツイートしています。

遠く離れた空の上で食べた「イタリアのマンマの味」は1人のイタリア人宇宙飛行士のハートを癒してくれたのかもしれません。

地球にいながらスペースレシピを味わってみたい…。
そんなときには薪窯ナポリピザ・フォンターナの「マリナーラ・ブォーノ」がおすすめです。

マリナーラはISSでクルーたちが食べたものと同じく、チーズがのっていないシンプルなピッツァです。

あえて大きめにカットしたトマトとニンニクが、素材の美味しさを引き立ててくれます。

ベースのトマトソースはイタリア製の良質なものを採用しています。

小麦とトマト・にんにくの美味しいところだけを詰め合わせた、味わい豊かなピッツァです。

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